ハダガレイの稚魚を放流しました!

牡鹿漁業協同組合では、安定した水産資源を確保するため宮城県資源管理型漁業実践協議会と協力して育成・放流に取り組んでいます。
今年度は、この地域では「ハダガレイ」の愛称で親しまれている「ホシガレイ」の育成・放流を行いました。
ハダガレイは、カレイ科マツカワ属に属しており、大変美味しくぜひ刺身で食べたい高値で取引される魚です。

<2021年5月14日>
東北区水産研究所(宮古庁舎)及び岩手県栽培漁業協会からたくさんのハダガレイたちが専用のトラックで運ばれてきました。
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トラックから水槽の代わりになるスカイタンクにバケツリレーで入れます。
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こんなにかわいいハダガレイが約10,000匹ほど3つのスカイタンクに分けられました。
まだ大きさは約2.5cm~3cm程度です。
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<2021年5月25日>
10日経ちました。
少し大きくなりました。
朝と夕に餌を食べて元気に泳いでいます。
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<2021年6月23日>
だいぶ大きくなりました。
写真だとわかりづらいですが、大きいものは8cmを超えすくすくと育っています。
模様が出てきた個体や大きくても黒いままの個体もいます。
また、よく泳ぐ個体、壁に張り付いている個体などそれぞれ個性があって見飽きません。
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<2021年7月1日>
ついに放流の日が来ました。
平均9.2cm 10.2g
約1か月半で2倍以上に成長しました。
牡鹿魚市場の前から一気にホースで海に流します。
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海底がなんだか黒っぽくなっていましたが、早速海鳥たちに見つかり食べられていました・・・。
悲しいですが、海鳥たちも生きるのに必死です。
こうやって生き残った個体が大きくなってまた牡鹿魚市場に戻ってくる日を楽しみにしています!

※宮城県水産技術総合センターより技術指導を受けながら実施しました。