定置網

人と海をつなぐ、そこには牡鹿漁業協同組合が目指す漁業が存在します。

網を決められた一定の場所に固定し漁期中、漁 具を移動せず魚群が固定した網の中へ入るのを待つ漁法。魚群は、漁具内部に滞留し、毎日その魚を「網越こし」と言う作業により漁獲する。漁獲される魚は来遊する魚群全体の三割ほどであり、資源に配慮した漁である。金華山周辺では、通常7ヶ所に仕掛けられます。

金華山網

黒潮と親潮が交差する場所で色々な魚が季節ごとに集まってきます。北側と南側網には、それぞれ特徴があります。北側の漁場は島の断崖絶壁から想像できるように水深が深い海域になっていて北風の影響で海も荒れます。
南側の漁場は水深も50mと浅く南東に開いた湾内にある。冬場も波は穏やかで北側と比較しても穏やかな漁場です。

春~夏にかけて

定置網は、通常4月中旬から始まり12月初旬まで仕掛けられます。
春~夏にかけては、サクラマス・マンボウ・マグロ・ヤリイカなどが漁獲されます。
特にマンボウは、宮城県から千葉県にかけて比較的食用として目にする機会がある。肉は白身で柔らかく、刺身(酢味噌)などで食べられる。

夏~秋にかけて

夏~秋にかけては、カタクチイワシ・サバが多く漁獲されます。秋サバは極めて大型であり「金華サバ」のブランドで高値で取引される。1kgを超える大型のものはキロ当たり6000円以上の浜値が付き、首都圏や関西方面に送られている。

9月頃からは秋鮭が回遊します。
卵を採るならメスですが、身を食べるならオス鮭、断然美味しいんですよ。川で生まれた鮭は、北太平洋の冷たい海に出て回遊し、成長して秋になると再び生まれた川に帰ってきて卵を生みます。一般的に鮭というと「白鮭」をさします。
お店で購入する時は、皮膚が銀色に光っている「銀毛」といわれるものを選ぶと良いでしょう。

定置の仕掛け